つみたてNISAやiDeCo(イデコ)といった長期積み立て投資を行っています。
投資はリスクだという方も多くいます。
投資自体はリスクではないですが、投資にはどうしてリスクということが付いてきます。
投資する上でリスクとリターンは裏表のところがあり、リスクがあるのでリターンがあるといえます。
リスクが全くないという投資はありません。
自分たちがしなければいけないことはリスクをしっかり理解してそれに対処していくことが大切です。
特に長期投資では、自分が持っている資産に影響を与えるリスクを理解し、しっかりと把握する必要があります。
リスクとは具体的にはどのようなものなのでしょうか?
リスクとは
リスクは、一般的には危険という意味です。
投資のリスクでは、危険というよりは未来が分からない、将来何が起こるか分からないということをさします。
投資のリターンには色々なファクターがありますが、それらを予想することはできますが、100%分かるということは出来ません。
この将来の予想が外れることがリスクです。
投資のリスクは不確実性を言われています。
具体的には
- 金利リスク
- 為替リスク
- 信用リスク
- インフレリスク
があります。自分が保有している年金資産に影響を与えるリスク要因は何か、把握しておくことも大切です。
金利リスク
先ずは金利リスクです。
金利リスクの前に金利とは何でしょうか?
金利はお金を貸し借りしたときのその金額に対しての利子の割合です。利息ということもあります。
最近は預金しても利息がつきませんが、この預金の利息も自分たちは銀行にお金を預けて保管してもらっているという感じですが、銀行からしてみると預金という形でお金を借り、それでお金が必要な人に貸すことにより利息を得たり、投資したりして利益を出しています。銀行から見ると預金は借りているという感じでそれにたいして利子を払います。それが預金利息です。
その金利ですが、株などの債権の価格と関係があります。
一般に、
金利が上がれば、債券価格は下落する。
金利が下がれば、債券価格は上昇する。
と言われます。
簡単にすると、金利が上がれば預金の利息があがります。→株などの債権に投資するより預金しようという人が増えます。→債権の価格が下がります。
という感じです。
この金利の変動により株などの債権の価値が変動することが金利リスクです。
つみたてNISAやiDeCo(イデコ)では投資信託は株などの債権を含んでいるので価値が金利に左右されます。
為替リスク
為替リスクとは、円と外国の通貨(外国為替と言われます)の相場が変動することにより、外貨建て資産の価値が変動する可能性のことをいいます。
普段は日本国内で生活しているあまり円の価値を意識することはありませんが、円の価値は常に他の通貨の比べられて、円の価値は変化しています。
良く円とアメリカのドルが比較されます。
例えば
1ドルが100円から1ドルが110円になったとします。
1ドルが100円は1ドルが100円の価値があるということで、逆に1円は1/100ドルの価値があります。
1ドルが110円になると、
1ドルの価値は110円に上がり、1円は1/110ドルと価値は下がります。
これが円安です。
昔は1ドルが100円から110円と高くなのになぜ円安と呼ばれるのか分かりませんでしたが、こう考えると円の価値が下がることが円安といわれることが理解出来ます。
逆に1ドルが100円から1ドルが90円になれば円高です。
為替変動により外国の資産の価値も連動します。
1000ドルの資産は円高になり1ドル=100円から1ドル=90円になると100,000円から90,000円に目減りします。
これが為替リスクです。
その他に為替変動により国外に投資先が移ることにより債権の価格が変動することを多くあります。
このように為替の変動は債権の価値に大きな影響を与えます。
信用リスク
次に信用シルクですが、投資には投資している投資先というものがあります。
株などは一般の企業に投資しています。また、国債などは国に投資しています。
その投資先が財政難や経営不振になると配当金や利息や元本の返済が出来なくなるといったことがおこります。
このような事態が予想されるとその国や企業の有価証券の価格は下がります。
企業で不祥事があると株価が下がるのは不祥事により経営状況が悪くなるということが予想されるためです。
これが信用リスクです。
リターンが大きいものは信用リスクが大きな企業や国を対象にした投資が多くなっているものが多いですので、信用リスクも意識する必要があります。
インフレリスク
最後にインフレリスクです。
インフレとは物の価格(物価)が上昇することです。
物価と投資はあまり関係ないような気がしますが、実際には物価が上昇すると投資資産の価値が目減りします。
物価は物の価値とお金の価値で決まります。
例えば、
あるリンゴ2個が1,000円だったとします。インフレで2,000円になりました。
この場合同じリンゴを買うのに必要のお金が1,000円から2,000円になります。
リンゴの価値は1,000円から2,000円と2倍に価値は上がりました。
逆にお金の立場から見ると、1,000円を支払えばリンゴを2個買えたのが2,000円を支払わないと購入できないということになります。
1,000円がリンゴ2個分の価値からリンゴ1個分の価値になったことになります。
その商品に対してお金の価値が下がったことになります。
このように、インフレになり物価が上がると相対的にお金の価値が下がり投資資産の価値が目減りすることになります。
これがインフレリスクです。
まとめ
このように投資には、金利リスク、為替リスク、信用リスクやインフレリスクなどのリスクが伴います。
一方でこれらのリスクがあるのでリターンがあります。
リスクが高ければリターンは大きいですし、リスクが少ないと大きなリターンは期待できません。
これらのリスクをしっかり理解するとともにリスクを想定し投資をすることが大切です。
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