分配金の利回りの高さが魅力のインフラファンドですが2021年7月の時点では以下の7銘柄が取引をすることが出来ます。
- タカラレーベン・インフラ投資法人
- いちごグリーンインフラ投資法人
- 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人
- カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
- 東京インフラ・エネルギー投資法人
- エネクス・インフラ投資法人
- ジャパン・インフラファンド投資法人
それらの中から、インフラファンド第1号であるタカラレーベン・インフラ投資法人について詳しく見てみたいと思います。
タカラレーベン・インフラ投資法人の成長性
タカラレーベン・インフラ投資法人の大きな特徴の1つが企業としての成長性です。
タカラレーベン・インフラ投資法人は2016年の上場時以来収益性を重視した投資を行うことにより、全国に38発電所を有し総パネル出力は131Mwと着実に成長しています。7つのインフラファンドの中では大きな部類に入ります。
インフラ投資法人として上場した2016年には資産総額・76.2億円、総発電出力・17.8Mwでしたが、2020年12月には、資産総額・507.4億円、総発電出力。131Mwと、来約7倍の規模に拡大を続けています。
このように着実に規模を拡大させ、成長してきています。
収益性重視の戦略
そして、タカラレーベン・インフラ投資法人は投資効率を重視し収益性を追求しているインフラ投資法人です。
タカラレーベン・インフラ投資法人は発電出力500kw以上の発電設備に集中して投資をしています。これは、大きな発電設備になればなるほど効率は良くなり、投資効率が良くなるということだと思います。
また、タカラレーベン・インフラ投資法人は国内設備重視しています。
海外の設備は色々なリスクがあります。また、海外の設備は維持管理等の面ではどうしてもコストがかかります。これらの余分なコストを避け収益性を上げるために国内設備への投資を重視していると思います。
タカラレーベン・インフラ投資法人の収益は基本的には太陽光設備の賃料ですが、最低賃料+売電金額に応じた賃料という2階建ての賃料構造にすることにより、賃料収益を安定化させるとともに発電量が多くなったときにはそれに応じて賃料収入が増えるという仕組みになっています。
このように、タカラレーベン・インフラ投資法人は非常に収益性と重視しているインフラファンドです。
スポンサー・運用会社
配当金を損金として計上することができるインフラ投資法人にとってスポンサー・運用会社を含めて仕組みが大切です。この仕組みができていることにより法人税で払う分を配当にまわすことができます。
タカラアセットマネジメント株式会社が資産運用会社となっています。
このタカラアセットマネジメント株式会社のスポンサーはタカラレーベン・インフラ法人の親会社である株式会社タカラレーベンです。
実質的には株式会社タカラレーベン1社の影響が強く働く仕組みになっています。
これにより、意思統一ができ意思決定がスピーディに行う事ができます。
将来的な方針
インフラ投資法人ではどのような将来的にどのような方針を持っているかということも重要です。
タカラレーベン・インフラ投資法人は、以下のような方針を守っています・
稼働済みの太陽光発電設備等を取得する。
それぞれの発電設備には火災保険、利益保険や賠償責任保険などの保険をかける。
太陽光発電設備の運転管理業務、発電量の監視、保守点検の業務は外部委託し、委託先の管理も行い中長期的に安定して運用出来るところを選定する。
投資効率や収益性を重視し、しっかりと分配金の原資を確保する。
このように、投資効率を重視するとともに将来的なリスクはなるべく排除するということうを考慮した方針です。
分配金の方針
インフラ投資法人に投資を考えている方は分配金も非常に気になると思います。
タカラレーベン・インフラ投資法人は戦略的に再投資を行い新規物件の取得により拡大をはかり、それと同時に分配金の原資となる純利益の最大化を目指しています。
投資効率を重視する姿勢が強く表れています。既存設備へ投資するなど初期投資はコストやリスクをなるべく抑えています。
また、委託先の管理を行ったり、管理物件をまとめたりして運用コストの削減にも注力しています。
このようにタカラレーベン・インフラ投資法人は、なるべく多くの分配金を投資家に還元するために利益を最大化するために多くのことを行っています。
最近の取引価格の推移
タカラレーベン・インフラ投資法人の最近の投資口価格の推移です。
グラフは2019年1月から2021年6月までの1週間単位の値動きを表しています。
比較的安定しているように思われます。
黒丸で囲んであるのは分配金の権利が発生する時期ですがインフラ投資法人のように安定した高い分配金が投資目的になる場合は、分配金の権利発生日に向けて価格は上昇し権利発生後に急落する傾向が強いのですが、タカラレーベン不動産投資法人の場合はその傾向は少ない感じです。
権利発生日を境にしてというよりは権利発生日前後で価格は下がっています。
ですので、権利発生日後を狙って安く買うことができるかというとそういったことはありません。購入のタイミングが難しいかもしれません。
資産ポートフェリオ
下の地図は、各県(県庁所在地のデータを使用)の30年間の平均の年間日照時間で色分けした地図にタカラレーベン・インフラ投資法人が保有する太陽光発電設備を赤丸でプロットしたものです。
赤→オレンジ→緑→青の順で日照時間少なくなります。
タカラレーベン・インフラ投資法人は国内に38の太陽光発電設備を保有していますが、日照時間が多い太平洋側の地域が多くなっています。
特に北関東に集中しています。これは施設をかためることにより管理・運用面でのコストを少なくすることを狙ったものだと思われます。
こういったことからもタカラレーベン・インフラ投資法人のコスト意識の高さ、利益重視の方針が見て取れます。
まとめ
まとめると、タカラレーベン・インフラ投資法人は、しっかりと利益する仕組みを整え分配金の原資になる収益をしっかり確保しながら、同時に投資も積極的に行い規模を拡大しています。
投資という観点では、中長期的に安定したリターンを見込める投資先です。
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