株式投資をしているとバリュー株とグロース株という言葉をよく耳にします。
また、2022年はバリュー株の年だと言われています。
バリュー株とグロース株にはどのような違いがあるのでしょうか?
2つの違いをまとめてみました。
バリュー株
まずバリュー株ですが、一般的には株価が割安なものと言われています。
何に対して割安なのでしょうか?
良く使われるのは株価とその企業が保有している純資産と比べたり、株価と純利益を比べたりします。
それを表す指標がPBRやPERです。
PBE
PBRは株価純資産倍率をいう指標です。
株価を1株あたりの純資産で割った割合です。
PBR=株価/1株あたりの純資産
となります。
1株あたりの純資産の何倍の株価で取引をされているかという事を表しています。
1株あたりの純資産は企業が解散した時の帳簿上の価値となりますので、株価が解散した時の価値で取引されている場合はPBR=1です。
このPBR=1が割安かどうかの基準になっています。
PER
次にPERです。
PERは株価収益率と言われ、株価が1株あたりの純利益の何倍で取引されているを表す指標です。
PER=株価/1株あたりの当期純利益
で計算されます。
PERは投資資金を1株の利益で回収するのに何年かかるかを表しています。
PERがいくらだとその株価は割安だという事は難しいですが、一般的に国内の株式ではPERの平均が15前後と言われていますので、このPER=15が1つの基準として使われることが多いです。
割安のバリュー株は、人気がない、地味だけと実力があるといったもので、今は日陰でも将来的には株価が上昇する可能性を秘めたものです。
しかし、バリュー株は、成長率がゆっくりであったり、知名度が低いということもあり、何かのきっかけがないとそのまま日陰で埋もれてしますことも良くあります。
バリュー株の判断基準としてPBRやPERが使われることが多く、PBR=1、PER=15が1つの目安ですが、業績が悪かったり借入金が多かったりでPBRやPERが低い場合もあります。
実際には過去のPBRやPERの推移や同業他社のそれらと比較したり、同時に自己資本比率や利益率などのその他の指標もチェックして判断することが大切です。
グロース株
次に、グロース株の説明です。
グロース株はその名の通り成長段階の企業の株です。売上高や利益の成長率が高い企業が上げられます。
人気がある、注目されている、日が当たっている企業でスター街道を歩いている企業です。
業績も伸びているので株価もどんどん上がっています。
グロース株の判断は前年との売上高の比率や過去3年間の売上高の伸び率、利益の成長率を使って行います。
グロース株は株価の変動が大きく、業績が良い時は破竹の勢いで株価も上昇しますが、人気先行なところも大きく少しでも成長が原則するとすぐに株価が下がってしまします。
また、比較的割高なものが多く下落幅も大きくなります。
また、事業拡大に資金を回すために配当率は低いことが多いです。
グロース株への投資は、株価が数倍や数十倍になることもありインカムゲインよりキャピタルゲイン重視した方法になります。
このようにグロース株は売上高や利益が伸びている成長段階のもので、株価が大きく延びる可能性を秘めた株式です。
しかし、成長が止まった瞬間に一気に株価が下がりその下げ幅も大きくなる傾向ですので、常に売上高や利益予想、その企業の状況の情報取集を行い常に成長性を判断しながら投資をしていく必があります。
バリュー株とグロース株のまとめ
バリュー株は割安株で日陰だが地道に実力がある企業の株式、グロース株は成長株で脚光をあびている人気企業の株式です。
それぞれに上記のメリットとデメリットがあり個人の状況や期待するもの選択していく必要があります。
また、指標に頼るだけではなく色々な情報から判断しながら投資を続けることが重要になります。
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