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レム睡眠とノンレム睡眠:脳ではどのようなことが起こっているか?

一般的には睡眠には2つのサイクルがあります。

レム睡眠といわれているものとノンレム睡眠といわれているものです。

夜中に目が覚めることで悩んでいる人は多いと思いますがこのレム睡眠とノンレム睡眠で脳の中ではどのようなことが起きているかを知ることもこの夜中に目が覚めるという悩みを解消することに役立ちます。

レム睡眠とノンレム睡眠のサイクル

睡眠のサイクルは大体90分周期と言われています。この90分が1つのセットになっています。眠り始めから7時間から8時間後が起きやすい時間といわれていますので大体5回くらいの周期になります。

実際はこのレム睡眠とノンレム睡眠の周期はその日の疲れ具合によって変化する睡眠欲求と体内時計によってコントロールされている覚醒の力の割合で変化します。実際には体内時計はメラトニンと副腎皮質ホルモンの2つのホルモンによってコントロールされます。メラトニンは太陽に光を浴びることより分泌が抑制され、夜になると分泌量が増えます。副腎皮質ホルモンは覚醒時間に近づくごとに分泌され始め、脳の温度が上昇することにより覚醒の状態になります。

レム睡眠とノンレム睡眠の割合

レム睡眠とノンレム睡眠の割合は一晩でレム睡眠が2割程度、ノンレム睡眠が8割程度と言われています。新生児の時は睡眠の50%がレム睡眠といわれ、入眠時はレム睡眠からスタートしますが、生後3か月くらいまでにはノンレム睡眠から睡眠がスタートするようになります。だんだん大人の割合に近づいていきます。また、深いノンレム睡眠は年を取るにつれ少なくなり浅いノンレム睡眠の割合が増えていきます。これが年を取ると夜中に目が覚めたり、朝早くから目が覚めたりする理由です。深いノンレム睡眠の割合が減少し、浅いノンレム睡眠の割合が増加しているのが原因の一つです。

レム睡眠時の脳の活動

レム睡眠の時、体はリラックスしていますが脳は活発に活動しています。夢を見るのもこのレム睡眠の時だといわれています。脳は起きているときに入ってきた感情を整理し記憶の定着化などを行っています。レム睡眠では、アデノシン受容体の働きにより大脳皮質の中の血管へ多くの赤血球が流入することにより脳がリフレッシュされるとともに栄養を供給したり老廃物を除去したりといったことが行われています。

このようにレム睡眠は脳の健康な状態に保つために非常に重要な役割を果たしています。レム睡眠の時間が少なくなると認知症などのリスクが高くなるということも分かってきました。

このようにレム睡眠は心身の健康維持に不可欠なものであると同時に記憶を整理するという非常に大切な役割を果たしています。

レム睡眠中の脳波

レム睡眠には眼球が細かく振動する急速眼球運動が起こり、脳は活発に活動を行っておりβ波(ベータ波)やθ波(シータ波)といった脳波が出ていることが確認することができます。β波(ベータ波)やθ波(シータ波)といった脳波は覚醒状態のときに測定される脳波ですので、これらの脳波が出ているとき脳は覚醒状態に近い状態で活発に働いているということになります。 また、このレム睡眠中にみられるβ波(ベータ波)やθ波(シータ波)といった脳波は感情の処理や心理的な問題の解決する際に観察されます。また、レム睡眠中の夢はうれしいとか悲しいといった感情を伴う内容が多いといわれています。これらのことからレム睡眠中にはなんらかの感情調節が行われているのではという考えを持っている専門家も多くいます。

ノンレム睡眠中に起こっていること

ノンレム睡眠は私たちの睡眠の大部分を占める大切な時間です。脳波活動が遅くなりノンレム睡眠は脳を休めるための睡眠サイクルで、その間脳の活動レベルは低い状態に保たれます。

ノンレム睡眠は、睡眠の深さによって浅い方からステージ1からステージ4の4つのステージに分けられます。ステージ1は眠った直後の段階で非常に浅い睡眠で目覚めやすい状態で外部の刺激ですぐに目覚めます。ステージ2の状態では脳波の波長は長くなりそれに伴い体温や心拍数が下がり始めます。ステージ3、ステージ4は深いノンレム睡眠の状態で非常にリラックスした状態になります。低い活動レベルといっても、何かについて考えたり、言葉を話したりといった高いレベルの情報処理をする大脳皮質は活動していることが確認されています。ノンレム睡眠は脳のリセット機能や翌日の認知機能の向上に関係しているという仮説を唱える研究者も多くいます。 ノンレム睡眠中の脳の活動はまだ多く解明されていないことは多くありますが謎に包まれていますが、ノンレム睡眠は単に脳を休めるための時間ではなく、脳がその日の疲れをリセットする貴重なクールダウンを行う時間といえます。

ノンレム睡眠中の脳波

ノンレム睡眠中はスローウェーブと言われ、脳波の波長は長く振幅は大きくなっており非常にリラックスした状態です。

ノンレム睡眠中は、δ波(デルタ波)と言われる脳波が多く出ていることが確認されています。δ波(デルタ波)はリラックスした状態で多く測定され深い睡眠を示す脳波です。

また、大脳皮質では神経細胞が活発に活動していることも脳波によって確認されています。 このようにノンレム睡眠中の脳波パターンを分析することにより、脳はリラックスするとともに大脳皮質のクールダウンが行われていることが予測できます。

実際に睡眠中に脳で何が起こっているかはまだまだ分からないことが多くあります。脳波の測定しパターンを分析することで、今後睡眠中の脳の活動について多くのことが解明され、結果として夜中に目が覚めるといった悩みを解消し睡眠自体の質を向上させることができるようになると思います。

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