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睡眠に関係する3つの仕組み

一生の3分の1は睡眠と言われています。人生75年と仮定すると一生の25年分が寝ている時間になります。最近は生活様式の多様化、情報機器の発達等の理由によち睡眠時間は減少傾向にありますが、それでも非常に長い時間を睡眠に費やしています。非常に長い時間を占める睡眠ですが、その役割であったり仕組みであったりはまだまだ解明されていないところが多くあります。

脳を休める

睡眠の目的の1つ目は脳を休めるということです。目覚めている時間が長ければ長いほど深い眠り、徹夜後は夜中に目が覚めることがなくよく寝ることができるという感覚は皆さん感じていることだと思います。

眠らずに起きていると集中力がなくなったり、心身の機能が低下したりします。これらは脳が睡眠を求めている状態です。しかしこのような状態は睡眠をとることにより解消されます。睡眠により脳が復活します。

人間は起きている間、脳からの電気信号により考えたり、体を動かしたり、いろいろな生理的な機能を動かしたりしています。この電気信号により脳は熱を持ちます。電熱線に電気が流れると発熱しますがこれと同じようなことが脳の中でも起こっていると思われます。睡眠は昼間の活動による発生した熱を放出し脳の温度さげます。

睡眠の大きな役割としては日常の活動の中で疲れた脳を休めリセットすることです。

体内時間

大抵の方は夜になると眠くなる、朝が来ると目が覚めます。人間の体には体内時計という一日のリズムを作る機能があります。この体内時計という仕組みが睡眠に大きな影響力を持っています。

交感神経を活性させ覚醒作用のあるコルチゾールというホルモンが分泌されます。このコルチゾールは血圧や血糖値を上げる役割があり、コルチゾールが分泌されると体温が上がります。コルチゾールの分泌は昼間増え、夜の眠りにつく時間の数時間前に最大になり、1~2時間前には最低になります。

逆に睡眠を促すモルモンといえばメラトニンです。メラトニンと夜になると脳の松果体という部分から分泌され体温が下がり眠たくなります。

体内時計はコルチゾールとメラトニンの絶妙のバランスのうえに成り立っており、毎日の生活リズムのもとになっています。

覚醒

目が覚めるときには何が起こっているのでしょうか?睡眠を終わらせる仕組みが覚醒です。

覚醒は睡眠の反対側にあるシステムでお互いに抑制しあう関係です。どちらのシステムが強くかにより寝ているか、起きているかが決まります。

覚醒に影響するホルモンには昼間に多く分泌されるオレキシンという物質があります。夜にはこのオレキシンの量が少なくなり眠たくなります。このオレキシンというホルモンは興奮を高め、オレキシンが分泌されると眠れなくなります。このオレキシンは体内の血糖値の低下することで分泌されます。空腹時にはなかなか寝むれない、食後血糖値が上がると眠たくなるのはこのオレキシンの分泌が影響しています。

人間を含めすべての生物において起きている理由の中で一番大きいものは食べるということです。生物は生きていくために食物をとるという行為が必要になります。睡眠は休むために必要なものですが、いつまでも寝ていては食物をとることはできません。睡眠から目覚め食べる準備をさせる必要があります。このために血糖値をモニターして血糖値が低下するとオレキシンを分泌し睡眠から目覚めさせ興奮状態にすることにより、食べるという生理的な欲求を満たすために目覚めさせる仕組みが覚醒です。

まとめ

なぜ睡眠が必要性や役割を考えるうえでは、脳を休める、体内時計、覚醒という3つが大きなファクターになっています。それぞれに人間が生活していく上で大切な機能でそれぞれが影響を与えながらバランスを取りあっています。睡眠を含めた生活の質はこれらのバランスの上で成り立っています。その1つでもおかしくなるとバランスが崩れ生活の質、リズムが狂い良い睡眠を保つことができなくなります。

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